その他の事業について

株式会社サンライズでは、建設分野で培った現場知識や実践力を活かし、素材メーカーと協業した新しい建設資材の開発にも力を入れております。現在注力しているのが、CNFという素材です。地球環境への配慮と建設業界の次世代標準を見据えた開発を行い、「建てるだけでは終わらない建設会社」としての価値をさらに高めてまいります。
※開発段階です

第4の素材「CNF複合新素材」とは

これまで産業を支えてきた素材は、金属・セラミックス・プラスチックの三大素材でした。しかし、21世紀に入り環境問題や機能性・コスト面での限界が見え、次世代の革新的素材が求められるようになりました。そこで登場したのが「第4の素材」と呼ばれるセルロースナノファイバー(CNF)です。CNFは木材から抽出される植物由来の新素材で、鉄の5倍の強度と1/5の軽さを実現し、さらに完全リサイクルが可能という環境性能を兼ね備えています。これまで石油由来のカーボンナノファイバーが使われていた分野に、持続可能な素材として活用できる可能性を秘めており、自動車や航空機、家電、さらにはガラス代替素材など幅広い産業に革新をもたらすと期待されています。

なぜ、セルロースナノファイバーなのか?

CNF(セルロースナノファイバー)を PP(ポリプロピレン)に均一分散させることで実現する新素材は、鉄に代わる可能性を秘めた画期的な強化素材です。特に、自動車の車体に利用することで、以下のような利点が期待されています。

鉄の代替としての強度と軽量性

CNFを加えることで、従来の鉄よりも高い強度が実現でき、車体の安全性を向上させ
ます。

環境負荷の軽減

CNFは植物由来のため、持続可能で環境にやさしい素材です。さらに、PPに加えることで 100%リサイクル可能な素材となり、廃棄物削減にも貢献します。

透明性と熱膨張率の低さ

CNF は可視光波長より小さいため、透明な強化素材としても使用可能です。これにより、自動車のガラスや建築用ガラス、温室用ガラス、防弾ガラスなど、多様な用途に活用できます。

コスト効率と将来の可能性

今後、量産体制が整えば、プラスチックに近い価格で提供できる可能性があり、コスト面でも優位性を持つ素材となります。